So-net無料ブログ作成
読書日記 ブログトップ
前の10件 | -

【読書日記1/18’】屍人荘の殺人@今村昌弘 [読書日記]

今村昌弘著「屍人荘の殺人」を読了。
51sA--0xEUL__SX336_BO1,204,203,200_.jpg
2018年の一冊目は第27回鮎川哲也受賞作であり、「このミステリーがすごい!」「本格ミステリ・ベスト10」「週刊文春ミステリーベスト10」という主要ミステリランキング3つで1位を獲得した話題の作品。
しかも、デビュー作で三冠の快挙。
読みはじめると、おっ久々の本格ミステリーしかも郊外の宿泊施設での殺人で状況がクローズドサークルとくるので期待が沸きました。
しかし、途中からガラリと状況が変わります。
そこは、ネタバレになるので書けませんが、この発想の凄さが鮎川賞受賞と各ミステリーの年間1位を獲得したのでしょうかね。
けど、その状況を一変させる奇想天外なネタがなくても、十分本格ミステリーとして成立できる力量がある作者だと思います。多分、登場する神紅大学ミステリ愛好会の葉村譲と同じ大学の探偵少女・剣崎比留子がコンビを組んだシリーズとなると思うので、今後の著者の活躍が楽しみでもありますね。

内容:神紅大学ミステリ愛好会の葉村譲と会長の明智恭介は、曰くつきの映画研究部の夏合宿に加わるため、同じ大学の探偵少女、剣崎比留子と共にペンション紫湛荘を訪ねた。合宿一日目の夜、映研のメンバーたちと肝試しに出かけるが、想像しえなかった事態に遭遇し紫湛荘に立て籠もりを余儀なくされる。緊張と混乱の一夜が明け―。部員の一人が密室で惨殺死体となって発見される。しかしそれは連続殺人の幕開けに過ぎなかった…!!究極の絶望の淵で、葉村は、明智は、そして比留子は、生き残り謎を解き明かせるか?!奇想と本格ミステリが見事に融合する選考委員大絶賛の第27回鮎川哲也賞受賞作!
nice!(15)  コメント(8) 
共通テーマ:

【読書日記25/17’】ブルーマーダー@誉田哲也 [読書日記]

誉田哲也著「ブルーマーダー」を読了。
51QFQZBElWL__SY346_.jpg
2017年読み納めの一冊。
先日も紹介した誉田哲也の”警部補 姫川玲子”シリーズ。
今回の舞台は池袋。
悪が悪を征す。その内容が大きなテーマになっています。
法律ではさばかれない悪を絶対的な力を持って成敗していく悪。必殺仕事人的ですが、そこまでの人情はありません。
また、このシリーズに欠かせない菊田刑事も登場しますが、彼がいきなり結婚していたのには驚きました。菊田の姫川に対する淡い恋心はこの結婚でどう変化するのか。
本作はこの後の「インデックス」、「硝子の太陽R」そして最新作「ノーマンズランド」と続くターニングポイント的な一作になっています。
スピード感といいリアリティといい中々読み応えのある作品でした。

内容:池袋の繁華街。雑居ビルの空き室で、全身20カ所近くを骨折した暴力団組長の死体が見つかった。さらに半グレ集団のOBと不良中国人が同じ手口で殺害される。池袋署の刑事・姫川玲子は、裏社会を恐怖で支配する怪物の存在に気づく――。圧倒的な戦闘力で夜の街を震撼させる連続殺人鬼の正体とその目的とは? 超弩級のスリルと興奮! 大ヒットシリーズ第6弾…。

nice!(15)  コメント(12) 
共通テーマ:

【読書日記24/17’】感染遊戯@誉田哲也 [読書日記]

誉田哲也著「感染遊戯」を読了。
51Z9fETSikL__SY346_.jpg
「ストロベリーナイト」の警部補 姫川玲子シリーズの連作短編集。
一編一編、別の事件で描かれていますが、最後にその事件がひとつに繋がるという手法を用いていて、読み応えがありました。
また、バラバラになっている元姫川班の面々が登場するのも嬉しかった。それと、姫川の天敵・ガンテツは相変わらずの個性を発揮していましたね。
いつものように、一気に読み終えることができるのは誉田哲也の作品らしかったですね。

内容:会社役員刺殺事件を追う姫川玲子に、ガンテツこと勝俣警部補が15年前の事件を語り始める。刺された会社役員は薬害を蔓延させた元厚生官僚で、その息子もかつて殺害されていたというのだ。さらに、元刑事の倉田と姫川の元部下・葉山が関わった事案も、被害者は官僚――。バラバラに見えた事件が一つに繋がるとき、戦慄の真相が立ち現れる! シリーズ最大の問題作。

nice!(14)  コメント(10) 
共通テーマ:

【読書日記23/17’】暗手@馳星周 [読書日記]

馳星周著「暗手」を読了。
51uC1jY-AHL__SX338_BO1,204,203,200_.jpg
相変わらず、馳ワールドが炸裂している本作。
クライムノベルとしてもハードボイルドとしても読み応えがあり、最高のエンターテイナー作品に仕上がっています。
シリーズ前作の「夜光虫」が未読なので、近々読んでみたいのと、次作の期待も膨らむ一冊でした。

内容:台湾のプロ野球で八百長に手を染め、罪から逃れるために次々と殺しを重ねた加倉昭彦。居場所を失い、顔も名前も変えて過去を抹消、逃れ着いたのはサッカーの地イタリアだった―。イタリアの黒社会では、殺し以外の仕事なら何でも請け負い、いつしか「暗手」―暗闇から伸びてくる手―と呼ばれるようになっていた。そんなある日、サッカー賭博の帝王・王天から、中堅チームに所属する日本人ゴールキーパー・大森怜央に八百長をさせろとの依頼が舞い込む。計画実行に向けて着実に準備を進めていく加倉だったが、大森の姉の写真を目にしてから過去の記憶がよみがえり、計画の歯車が狂い始める…。

タグ:馳星周 暗手
nice!(14)  コメント(10) 
共通テーマ:

【読書日記22/17’】王国@中村文則 [読書日記]

中村文則著「王国」を読了。
無題.png
以前紹介した「掏摸」(スリ)の兄妹編。
今度の主人公はユリカ。
闇に生きる彼女の前に前作にも登場した木崎が現れます。
絶対悪との闘い。息をのむ緊迫感がありました。
最終的には・・・ですが、絶対悪・木崎を倒す絶対正義が登場する続編が読みたいな。

内容:お前は、運命を信じるか? ――その化物の名は、木崎。 「絶対悪」と「美しき犯罪者」の戦いの火蓋が切られた! 世界中で翻訳&絶賛されたベストセラー『掏摸(スリ)』の兄妹篇!! 組織によって選ばれた、利用価値のある社会的要人の弱みを人工的に作ること、それが鹿島ユリカの「仕事」だった。ある日、彼女は駅の人ごみの中で見知らぬ男から突然、忠告を受ける。 「あの男に関わらない方がいい…何というか、化物なんだ」 男の名は、木崎。不意に鳴り響く部屋の電話、受話器の中から静かに語りかける男の声。 「世界はこれから面白くなる。…あなたを派遣した組織の人間に、そう伝えておくがいい…そのホテルから、無事に出られればの話だが」 圧倒的に美しく輝く強力な「黒」がユリカを照らした時、彼女の逃亡劇は始まった。
nice!(16)  コメント(14) 
共通テーマ:

【読書日記21/17’】深夜特急〈4〉シルクロード @沢木耕太郎 [読書日記]

沢木耕太郎著「深夜特急〈4〉シルクロード」を読了。
51QDVDB2NTL__SX330_BO1,204,203,200_.jpg
シルクロード=絹の道。
子供の頃から憧れ、夢を抱いていた地名。何故かというと、手塚治虫さんが書いた「鉄の道」という漫画を読んだから。
けど、本作では夢的なものよりも現実が描かれていて、それもまた読んでいてワクワクしました。
いよいよ、ヨーロッパが見えてきました。著者の長い旅も終わりに近づいています。
これからの、著者が最終目的地ロンドンにどうたどり着くか興味津々です。

内容:パキスタンの長距離バスは、凄まじかった。道の真ん中を猛スピードで突っ走り、対向車と肝試しのチキン・レースを展開する。そんなクレイジー・エクスプレスで、〈私〉はシルクロードを一路西へと向かった。カブールではヒッピー宿の客引きをしたり、テヘランではなつかしい人との再会を果たしたり。前へ前へと進むことに、〈私〉は快感のようなものを覚えはじめていた―。
nice!(15)  コメント(8) 
共通テーマ:

【読書日記20/17’】掏摸@中村文則 [読書日記]

中村文則著「掏摸(すり)」を読了。
images.jpg
第4回(2010年)大江健三郎賞受賞作品。
一度読んでみたかった作家さん。
芥川賞、大江健三郎賞を受賞しただけあるし、本作は海外でも絶賛された作品でもあるので面白かったです。
天才スリ師の話ですが、その人物と彼に絡み合う人の像が非常に良く描かれた作品でした。
所謂、映像的な作品ですね。
中村文則は将来、ノーベル文学賞をとるかもしれない。そう感じた一作であり作家さんでした。

内容:東京を仕事場にする天才スリ師。ある日、彼は「最悪」の男と再会する。男の名は木崎——かつて一度だけ、仕事をともにした闇社会に生きる男。 「これから三つの仕事をこなせ。失敗すれば、お前が死ぬ。逃げれば、あの子供が死ぬ……」 運命とはなにか。他人の人生を支配するとはどういうことなのか。そして、社会から外れた人々の想い、その切なる祈りとは——。 芥川賞作家がジャンルの壁を越えて描き切った、著者最高傑作にして称賛の声続出の話題作!
nice!(16)  コメント(10) 
共通テーマ:

【読書日記19/17’】ジャンプ@佐藤正午 [読書日記]

佐藤正午著「ジャンプ」を読了。
51Y7Q29B8YL__SX320_BO1,204,203,200_.jpg
本書のテーマは失踪。ただし、失踪した側に立ったストーリーはほとんど無く、失踪された側からのストーリーに終始しています。
佐藤正午独特のサスペンスタッチの語り口、絶妙な会話は本作でも十分堪能できます。物語り最後に描かれる真相は哀しくも怖くもありますが、冒頭から一気に読ませる一冊でした。
また、何故タイトルを「ジャンプ」としたのか?内容共々色んな意味を含んでいるんだろうなぁーと深読みしたくなりましたね。

内容:その夜、「僕」は、奇妙な名前の強烈なカクテルを飲んだ。ガールフレンドの南雲みはるは、酩酊した「僕」を自分のアパートに残したまま、明日の朝食のリンゴを買いに出かけた。「五分で戻ってくるわ」と笑顔を見せて。しかし、彼女はそのまま姿を消してしまった。「僕」は、わずかな手がかりを元に行方を探し始めた。失踪をテーマに現代女性の「意志」を描き、絶賛を呼んだ傑作。
nice!(15)  コメント(10) 
共通テーマ:

【読書日記18/17’】身の上話@佐藤正午 [読書日記]

佐藤正午著「身の上話」を読了。
71FrmHilk6L.jpg
直木賞作「月の満ち欠け」を読んだあと、佐藤正午の未読の本を読みたくなって、彼の代表作のひとつとも言える本作を図書館で借りました。
物語は一人の若い女性が宝くじに当選したことから始まるドタバタ劇を緻密に描写しています。佐藤正午独特の筆運びが、極上の物語に仕上げていますね。
実はこの作品、以前NHKでドラマ化をされていて何気に見てたんですよ。主演は最近芸能ニュースを騒がしている戸田恵梨香。
ドラマでは省かれていた、登場人物の心理状況、緊迫感が感じられて一気読みしてしまいました。
読み応えのある作品でしたし、もう一度ドラマも見てみたいと思いましたね。

内容:あなたに知っておいてほしいのは、人間にとって秘密を守るのはむずかしいということです。たとえひとりでも、あなたがだれかに当せんしたことを話したのなら、そこから少しずつうわさが広まっていくのは避けられないと考えたほうがよいでしょう。不倫相手と逃避行の後、宝くじが高額当選、巻き込まれ、流され続ける女が出合う災厄と恐怖とは。
nice!(16)  コメント(8) 
共通テーマ:

【読書日記17/17’】月の満ち欠け@佐藤正午 [読書日記]

佐藤正午著「月の満ち欠け」を読了。
51C6Igk+LXL__SL500_.jpg
第157回直木賞受賞作。
大好きな作者なので、正直、カズオ・イシグロがノーベル文学賞を受賞したこと以上に嬉しいです(笑)
しかも、本作のテーマもまた自分が以前から興味を持っている”輪廻転生”。
いわゆる、生まれ変わりの話。
詳しく書くとネタばれになるので割愛しますが、ベテランで、かつ、小説の名手らしく読ませる物語になっています。
ベースにあるのは深い愛情。そこに怖さと感動が加わって必読の一冊であります。

内容:あたしは、月のように死んで、生まれ変わる──目の前にいる、この七歳の娘が、いまは亡き我が子だというのか? 三人の男と一人の少女の、三十余年におよぶ人生、その過ぎし日々が交錯し、幾重にも織り込まれてゆく。この数奇なる愛の軌跡よ! さまよえる魂の物語は、戦慄と落涙、衝撃のラストへ。
nice!(13)  コメント(9) 
共通テーマ:
前の10件 | - 読書日記 ブログトップ