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【読書日記7/19’】一億円のさようなら@白石一文 [読書日記]

白石一文著「一億円のさようなら」を読了。
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白石一文のデビュー作「一瞬の光」は、当時の自分に重なるところがあって、それ以来彼の作品のファンになりました。その後、「不自由な心」「すぐそばの彼方」など新作が出る読みふけりましたが、いつの頃からか疎遠になってしまっていました。
本作を知ったのは、新聞の批評欄。面白そうだったので、思わず図書館で借りて来ました(笑)
内容は長年連れ添った妻に結婚当初多額遺産相続が。けど、訳合って妻はその相続には手をつけず、夫婦共働きで家のローン、教育費などを普通の家庭のように支払い続けます。
しかし、ある日主人公・加納鉄平がその事実を知ってしまったことから、夫婦の関係が急転。妻・夏代は鉄平に1億円を渡し、鉄平はそのお金を持って福岡から金沢に移り住みます。
HCくんの故郷である金沢に舞台が移ってから、極上の娯楽小説になっています。故郷・金沢の街並みの描写も懐かしかったしね。
デビュー当初の著者は荒削りなところもありましたが、今やベテランの粋に達しているので、その作品も成熟していますね。
夫婦の関係、仕事、そして美味しい食べ物がふんだんに描かれています。リタイヤ間近、またはリタイヤしてしまっているあなたにお勧めの一冊です!

あらすじ:加能鉄平は妻・夏代の驚きの秘密を知る。いまから30年前、夏代は伯母の巨額の遺産を相続、そしてそれは今日まで手つかずのまま無利息口座に預けられているというのだ。結婚して20年。なぜ妻はひた隠しにしていたのか。 そこから日常が静かに狂いはじめていく。もう誰も信じられない――。鉄平はひとつの決断をする。人生を取り戻すための大きな決断を。
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