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【読書日記12/19’】そしてバトンは渡された@瀬尾まいこ [読書日記]

瀬尾まいこ著「そしてバトンは渡された」を読了。
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2019年本屋大賞受賞作。
主人公の森宮優子は、血の繋がらない親の間をリレーされ、四回も名字が変わった十七歳の女子高生。
けれど、彼女はいつも愛されていて、話には暗く重いところはまったくありません。
読んだ後に幸せな気分に浸れる作品でした。

内容:森宮優子、十七歳。継父継母が変われば名字も変わる。だけどいつでも両親を愛し、愛されていた。この著者にしか描けない優しい物語。 「私には父親が三人、母親が二人いる。 家族の形態は、十七年間で七回も変わった。 でも、全然不幸ではないのだ。」 身近な人が愛おしくなる、著者会心の感動作。
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【読書日記11/19’】雲上雲下@朝井まかて [読書日記]

朝井まかて著「雲上雲下」を読了。
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読み進めるうちに、以前TBSで放送していた「まんが 日本昔ばなし」の中に入っていってしまうような感覚になってしまいました。
読みながら、耳元で市原悦子さんと常田富士男さんが語りかけているような。
子狐に山姥、乙姫に天人、そして龍の子。民話の主人公たちが笑い、苦悩し、闘う不思議で懐かしい、大人のためのファンタジーに仕上がっています。
そして、本を読まずゲームばかりやっている子供たち、読み聞かせない大人たちへの痛烈なメッセージも含まれていています。
日本の昔話は語り継いでいかないといけませんね。

あらすじ:「草どん、昔話をきかせてくれろ」どこからともなく現れた子狐は、目の前にいた草に話しかけた。物語をせがむ子狐に負け、草どんは重い口をひらいた。それは我々人間が存在する前の話にまでさかのぼる。日本各地の民話を、朝井まかてが実際に聞き歩いた。昔話に新たな生命が宿る!
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【読書日記10/19’】ノースライト@横山秀夫 [読書日記]

横山秀夫著「ノースライト」を読了。
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”横山ミステリー史上最も美しい謎。熱く込み上げる感動。”というフレーズでしたが、「64(ロクヨン)」「臨場」「クライマーズ・ハイ」など重厚な作品に触れてきたHCくんとしては、正直ちょっと物足りない作品でした。
「64(ロクヨン)」から、6年たっての新作。その間、筆者になにかあったのかとも思わせてしまいます。
著者にはやはり、重厚な警察小説が似合いますね。次作に期待。

内容:一級建築士の青瀬は、信濃追分へ車を走らせていた。望まれて設計した新築の家。施主の一家も、新しい自宅を前に、あんなに喜んでいたのに……。Y邸は無人だった。そこに越してきたはずの家族の姿はなく、電話機以外に家具もない。ただ一つ、浅間山を望むように置かれた古ぼけた「タウトの椅子」を除けば……。このY邸でいったい何が起きたのか?
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【読書日記9/19’】宝島@真藤順丈 [読書日記]

真藤順丈著「宝島」を読了。
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第160回直木賞受賞。他にも第9回山田風太郎賞、第5回沖縄書店大賞受賞して3冠達成。
沖縄の戦後1952年から1972年の本土返還まで、20年の物語。固い絆で結ばれた三人の幼馴染みグスク、レイ、ヤマコを軸に激動の時代を描いています。彼らは米軍基地に忍び込み、略奪した物品を住民に分け与える「戦果アギャー」のメンバー。奪うのは食料、医療品だけではなく盗み出した建築資材で小学校が建つ。そのため戦果アギャーのリーダー「オンちゃん」は住民から英雄視されていましたが、そのオンちゃんは嘉手納基地を襲った夜に米兵に追われて行方不明になってしまい・・・
当時の沖縄に「戦果アギヤー」と呼ばれる方々がいるなんて初めて知り、序盤は興味深く読みました。しかし、それ以降は文体・文脈が合わなかったのか物語に入りこめませんでした。
熱い物語であり、優れた沖縄現代史であることは確かなのですがね。

内容:英雄を失った島に、新たな魂が立ち上がる。固い絆で結ばれた三人の幼馴染み、グスク、レイ、ヤマコ。生きるとは走ること、抗うこと、そして想い続けることだった。少年少女は警官になり、教師になり、テロリストになり―同じ夢に向かった。超弩級の才能が放つ、青春と革命の一大叙事詩!!


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【読書日記8/19’】ベルリンは晴れているか@深緑野分 [読書日記]

深緑野分著「ベルリンは晴れているか」を読了。
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どうも、HCくんは著者の深緑野分と相性が悪いらしい。
前作「戦場のコックたち」そして本作も”あきらめ~本”になりそうになりました。
何故かは分かりませんが、文体・文章・台詞回し等々が合わないのでしょうか。
一応、本作は今年の本屋大賞第3位、このミス第2位など数々のランキング本等で上位に入った作品。けど、合わないのは合わないでしょうなぁー

内容:総統の自死、戦勝国による侵略、敗戦。何もかもが傷ついた街で少女と泥棒は何を見るのか。1945年7月。ナチス・ドイツが戦争に敗れ米ソ英仏の4カ国統治下におかれたベルリン。ソ連と西側諸国が対立しつつある状況下で、ドイツ人少女アウグステの恩人にあたる男が、ソ連領域で米国製の歯磨き粉に含まれた毒により不審な死を遂げる。米国の兵員食堂で働くアウグステは疑いの目を向けられつつ、彼の甥に訃報を伝えるべく旅出つ。しかしなぜか陽気な泥棒を道連れにする羽目になり―ふたりはそれぞれの思惑を胸に、荒廃した街を歩きはじめる。最注目作家が放つ圧倒的スケールの歴史ミステリ。
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【読書日記7/19’】一億円のさようなら@白石一文 [読書日記]

白石一文著「一億円のさようなら」を読了。
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白石一文のデビュー作「一瞬の光」は、当時の自分に重なるところがあって、それ以来彼の作品のファンになりました。その後、「不自由な心」「すぐそばの彼方」など新作が出る読みふけりましたが、いつの頃からか疎遠になってしまっていました。
本作を知ったのは、新聞の批評欄。面白そうだったので、思わず図書館で借りて来ました(笑)
内容は長年連れ添った妻に結婚当初多額遺産相続が。けど、訳合って妻はその相続には手をつけず、夫婦共働きで家のローン、教育費などを普通の家庭のように支払い続けます。
しかし、ある日主人公・加納鉄平がその事実を知ってしまったことから、夫婦の関係が急転。妻・夏代は鉄平に1億円を渡し、鉄平はそのお金を持って福岡から金沢に移り住みます。
HCくんの故郷である金沢に舞台が移ってから、極上の娯楽小説になっています。故郷・金沢の街並みの描写も懐かしかったしね。
デビュー当初の著者は荒削りなところもありましたが、今やベテランの粋に達しているので、その作品も成熟していますね。
夫婦の関係、仕事、そして美味しい食べ物がふんだんに描かれています。リタイヤ間近、またはリタイヤしてしまっているあなたにお勧めの一冊です!

あらすじ:加能鉄平は妻・夏代の驚きの秘密を知る。いまから30年前、夏代は伯母の巨額の遺産を相続、そしてそれは今日まで手つかずのまま無利息口座に預けられているというのだ。結婚して20年。なぜ妻はひた隠しにしていたのか。 そこから日常が静かに狂いはじめていく。もう誰も信じられない――。鉄平はひとつの決断をする。人生を取り戻すための大きな決断を。
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【読書日記6/19’】カササギ殺人事件@アンソニー・ホロヴィッツ [読書日記]

アンソニー・ホロヴィッツ著「カササギ殺人事件」を読了。
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2018年海外ベストミステリー。
いやーマジ面白かった。
本作は、2作のミステリが描かれています。1つ目は作中作であるアラン・コンウェイ作「カササギ殺人事件」。2つ目は、その「カササギ殺人事件」を巡った、担当編集者スーザンの物語。
そして、作品全編に溢れるアガサ・クリスティーのオマージュ。
昭和の時代、アガサ・クリスティーやエラリー・クイーンの本格ミステリーをむさぼり読んだHCくんとしては、その構成力と筆量に驚かされた作品でした。
お勧め本です!

内容:1955年7月、サマセット州にあるパイ屋敷の家政婦の葬儀が、しめやかに執りおこなわれた。鍵のかかった屋敷の階段の下で倒れていた彼女は、掃除機のコードに足を引っかけたのか、あるいは…。その死は、小さな村の人間関係に少しずつひびを入れていく。余命わずかな名探偵アティカス・ピュントの推理は―。アガサ・クリスティへの愛に満ちた完璧なるオマージュ・ミステリ!
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【読書日記5/19’】ブラック・ストリーム@ジェフリー・ディーヴァー [読書日記]

ジェフリー・ディーヴァー著「ブラック・ストリーム」を読了。
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リンカーン・ライムシリーズの最新作。
今回はライムの主戦場ニューヨークからイタリアのナポリにライムとサックスらが出向く、初の国外編となっています。
いつものメンバーから変わってイタリアの個性派ぞろいのメンバーとの捜査が楽しかったし、徐々に人間関係を構築していく様は見事でしたね。
エンターティメント作品としてはいつものごとく良い出来ですが、ディーヴァーお得意のラストの大どんでん返し感はなくちょっと寂しかった。
けど、その代わりのラストは中々よかったですよ。
本作はシリーズ13作目。次も楽しみであります。

あらすじ:ニューヨークの路上で男が拉致されるのを少女が目撃した。やがて被害者の苦痛のうめきをサンプリングした音楽とともに、監禁されて死に瀕している被害者の姿が動画サイトにアップされた。アップロードしたのは「作曲家(コンポーザー)」を自称する人物。捜査を依頼された科学捜査の天才リンカーン・ライムは現場に残された証拠物件から監禁場所を割り出し、被害者を救出したものの、〈コンポーザー〉は国外に逃亡してしまった。 そして事件の場はイタリアへ――リビアからの移民が誘拐されたのだ。〈コンポーザー〉の犯行だった。ナポリに飛んだ名探偵ライムとパートナーのアメリア・サックス、そしてライムの介護士トムは、若き森林警備隊員エルコレとともに事件に挑む。ニューヨークの白人とナポリの難民。被害者をつなぐものは何か? 〈漆黒の絶叫〉に駆りたてられる〈コンポーザー〉の目的は? アメリカ総領事館から持ち込まれた留学生の暴行事件も調査することになったライムは、想像を絶する真相を探り当てることに……
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【読書日記4/19’】東京輪舞(ロンド)@月村了衛 [読書日記]

月村了衛著「東京輪舞(ロンド)」を読了。
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田中角栄。最終的には罪人になって、その波乱万丈の生涯を閉じましたが、数年前に角栄ブームがおこるなど、いまだに国民的人気は随一の政治家だと思います。HCくんも子供心に好きな政治家、総理大臣でありました。
さて、本作。公安警察を舞台にした小説です。
昭和49年夏、角栄邸を警備中に不審者と格闘、大けがを負う警視庁巡査で主人公の砂田周作を角栄自ら病院に見舞うところから物語は始まります。
その後、砂田は公安部外事1課に配属。ロッキード事件、東芝COCOM違反、ソ連崩壊、オウム真理教など昭和から平成にかけて起きた事件に関わるようになります。実際に起きた事件を題材にしているので懐かしさを感じるとともに、各々の事件にフィクションとして公安警察や外事事案の闇や腐敗、圧力などを上手く絡ませ、読み応え十分の作品に仕上がっています。
また、主人公・砂田と宿命の関係にある旧ソ連の女性諜報員・クラークとの描写は切ない恋愛小説でもありました。
田中角栄は「いい政治というのは、国民生活の片隅にあるものだ。目立たず慎ましく、国民の後ろに控えている。吹きすぎていく風。政治はそれでよい」と言っています。
平成も残り一ヶ月。角栄に象徴される昭和というフィルターを通し、平成を総括した一冊だと思います。

内容:日本裏面史を「貫通」する公安警察小説! 昭和・平成の日本裏面史を「貫通」する公安警察小説! かつて田中角栄邸を警備していた警察官・砂田修作は、公安へと異動し、時代を賑わす数々の事件と関わっていくことになる。 ロッキード、東芝COCOM、ソ連崩壊、地下鉄サリン、長官狙撃……。 それらの事件には、警察内の様々な思惑、腐敗、外部からの圧力などが複雑に絡み合っていた――。 圧倒的スケールで激動の時代の暗闘を炙り出す、前人未踏の警察大河ミステリー!
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【読書日記3/19’】凍てつく太陽@葉真中顕 [読書日記]

葉真中顕著「凍てつく太陽」を読了。
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いやー平成が終わろうとしている時に、この内容は凄い。いや、やばいかも。
時は昭和20年終戦間際。北海道室蘭で日本人、朝鮮民族、アイヌとそれぞれの血を継ぐ人物が登場。
メインプロットは大日本帝国vsアイヌと朝鮮民族。国並びに個人の関係、生き方を大日本帝国陸軍の軍事秘密「カンナムカイ」を巡り壮大なヒューマンドラマに仕上がっています。
改めて、国と民族を考えさせられた作品でした。
ただ、結末はちょっと寂しかったですが・・・

内容:昭和二十年―終戦間際の北海道・室蘭。逼迫した戦況を一変させるという陸軍の軍事機密「カンナカムイ」をめぐり、軍需工場の関係者が次々と毒殺される。アイヌ出身の特高刑事・日崎八尋は、「拷問王」の異名を持つ先輩刑事の三影らとともに捜査に加わることになるが、事件の背後で暗躍する者たちに翻弄されてゆく。陰謀渦巻く北の大地で、八尋は特高刑事としての「己の使命」を全うできるのか―。民族とは何か、国家とは何か、人間とは何か。魂に突き刺さる、骨太のエンターテイメント!

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