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【読書日記8/19’】ベルリンは晴れているか@深緑野分 [読書日記]

深緑野分著「ベルリンは晴れているか」を読了。
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どうも、HCくんは著者の深緑野分と相性が悪いらしい。
前作「戦場のコックたち」そして本作も”あきらめ~本”になりそうになりました。
何故かは分かりませんが、文体・文章・台詞回し等々が合わないのでしょうか。
一応、本作は今年の本屋大賞第3位、このミス第2位など数々のランキング本等で上位に入った作品。けど、合わないのは合わないでしょうなぁー

内容:総統の自死、戦勝国による侵略、敗戦。何もかもが傷ついた街で少女と泥棒は何を見るのか。1945年7月。ナチス・ドイツが戦争に敗れ米ソ英仏の4カ国統治下におかれたベルリン。ソ連と西側諸国が対立しつつある状況下で、ドイツ人少女アウグステの恩人にあたる男が、ソ連領域で米国製の歯磨き粉に含まれた毒により不審な死を遂げる。米国の兵員食堂で働くアウグステは疑いの目を向けられつつ、彼の甥に訃報を伝えるべく旅出つ。しかしなぜか陽気な泥棒を道連れにする羽目になり―ふたりはそれぞれの思惑を胸に、荒廃した街を歩きはじめる。最注目作家が放つ圧倒的スケールの歴史ミステリ。
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【読書日記7/19’】一億円のさようなら@白石一文 [読書日記]

白石一文著「一億円のさようなら」を読了。
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白石一文のデビュー作「一瞬の光」は、当時の自分に重なるところがあって、それ以来彼の作品のファンになりました。その後、「不自由な心」「すぐそばの彼方」など新作が出る読みふけりましたが、いつの頃からか疎遠になってしまっていました。
本作を知ったのは、新聞の批評欄。面白そうだったので、思わず図書館で借りて来ました(笑)
内容は長年連れ添った妻に結婚当初多額遺産相続が。けど、訳合って妻はその相続には手をつけず、夫婦共働きで家のローン、教育費などを普通の家庭のように支払い続けます。
しかし、ある日主人公・加納鉄平がその事実を知ってしまったことから、夫婦の関係が急転。妻・夏代は鉄平に1億円を渡し、鉄平はそのお金を持って福岡から金沢に移り住みます。
HCくんの故郷である金沢に舞台が移ってから、極上の娯楽小説になっています。故郷・金沢の街並みの描写も懐かしかったしね。
デビュー当初の著者は荒削りなところもありましたが、今やベテランの粋に達しているので、その作品も成熟していますね。
夫婦の関係、仕事、そして美味しい食べ物がふんだんに描かれています。リタイヤ間近、またはリタイヤしてしまっているあなたにお勧めの一冊です!

あらすじ:加能鉄平は妻・夏代の驚きの秘密を知る。いまから30年前、夏代は伯母の巨額の遺産を相続、そしてそれは今日まで手つかずのまま無利息口座に預けられているというのだ。結婚して20年。なぜ妻はひた隠しにしていたのか。 そこから日常が静かに狂いはじめていく。もう誰も信じられない――。鉄平はひとつの決断をする。人生を取り戻すための大きな決断を。
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【読書日記6/19’】カササギ殺人事件@アンソニー・ホロヴィッツ [読書日記]

アンソニー・ホロヴィッツ著「カササギ殺人事件」を読了。
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2018年海外ベストミステリー。
いやーマジ面白かった。
本作は、2作のミステリが描かれています。1つ目は作中作であるアラン・コンウェイ作「カササギ殺人事件」。2つ目は、その「カササギ殺人事件」を巡った、担当編集者スーザンの物語。
そして、作品全編に溢れるアガサ・クリスティーのオマージュ。
昭和の時代、アガサ・クリスティーやエラリー・クイーンの本格ミステリーをむさぼり読んだHCくんとしては、その構成力と筆量に驚かされた作品でした。
お勧め本です!

内容:1955年7月、サマセット州にあるパイ屋敷の家政婦の葬儀が、しめやかに執りおこなわれた。鍵のかかった屋敷の階段の下で倒れていた彼女は、掃除機のコードに足を引っかけたのか、あるいは…。その死は、小さな村の人間関係に少しずつひびを入れていく。余命わずかな名探偵アティカス・ピュントの推理は―。アガサ・クリスティへの愛に満ちた完璧なるオマージュ・ミステリ!
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【読書日記5/19’】ブラック・ストリーム@ジェフリー・ディーヴァー [読書日記]

ジェフリー・ディーヴァー著「ブラック・ストリーム」を読了。
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リンカーン・ライムシリーズの最新作。
今回はライムの主戦場ニューヨークからイタリアのナポリにライムとサックスらが出向く、初の国外編となっています。
いつものメンバーから変わってイタリアの個性派ぞろいのメンバーとの捜査が楽しかったし、徐々に人間関係を構築していく様は見事でしたね。
エンターティメント作品としてはいつものごとく良い出来ですが、ディーヴァーお得意のラストの大どんでん返し感はなくちょっと寂しかった。
けど、その代わりのラストは中々よかったですよ。
本作はシリーズ13作目。次も楽しみであります。

あらすじ:ニューヨークの路上で男が拉致されるのを少女が目撃した。やがて被害者の苦痛のうめきをサンプリングした音楽とともに、監禁されて死に瀕している被害者の姿が動画サイトにアップされた。アップロードしたのは「作曲家(コンポーザー)」を自称する人物。捜査を依頼された科学捜査の天才リンカーン・ライムは現場に残された証拠物件から監禁場所を割り出し、被害者を救出したものの、〈コンポーザー〉は国外に逃亡してしまった。 そして事件の場はイタリアへ――リビアからの移民が誘拐されたのだ。〈コンポーザー〉の犯行だった。ナポリに飛んだ名探偵ライムとパートナーのアメリア・サックス、そしてライムの介護士トムは、若き森林警備隊員エルコレとともに事件に挑む。ニューヨークの白人とナポリの難民。被害者をつなぐものは何か? 〈漆黒の絶叫〉に駆りたてられる〈コンポーザー〉の目的は? アメリカ総領事館から持ち込まれた留学生の暴行事件も調査することになったライムは、想像を絶する真相を探り当てることに……
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【読書日記4/19’】東京輪舞(ロンド)@月村了衛 [読書日記]

月村了衛著「東京輪舞(ロンド)」を読了。
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田中角栄。最終的には罪人になって、その波乱万丈の生涯を閉じましたが、数年前に角栄ブームがおこるなど、いまだに国民的人気は随一の政治家だと思います。HCくんも子供心に好きな政治家、総理大臣でありました。
さて、本作。公安警察を舞台にした小説です。
昭和49年夏、角栄邸を警備中に不審者と格闘、大けがを負う警視庁巡査で主人公の砂田周作を角栄自ら病院に見舞うところから物語は始まります。
その後、砂田は公安部外事1課に配属。ロッキード事件、東芝COCOM違反、ソ連崩壊、オウム真理教など昭和から平成にかけて起きた事件に関わるようになります。実際に起きた事件を題材にしているので懐かしさを感じるとともに、各々の事件にフィクションとして公安警察や外事事案の闇や腐敗、圧力などを上手く絡ませ、読み応え十分の作品に仕上がっています。
また、主人公・砂田と宿命の関係にある旧ソ連の女性諜報員・クラークとの描写は切ない恋愛小説でもありました。
田中角栄は「いい政治というのは、国民生活の片隅にあるものだ。目立たず慎ましく、国民の後ろに控えている。吹きすぎていく風。政治はそれでよい」と言っています。
平成も残り一ヶ月。角栄に象徴される昭和というフィルターを通し、平成を総括した一冊だと思います。

内容:日本裏面史を「貫通」する公安警察小説! 昭和・平成の日本裏面史を「貫通」する公安警察小説! かつて田中角栄邸を警備していた警察官・砂田修作は、公安へと異動し、時代を賑わす数々の事件と関わっていくことになる。 ロッキード、東芝COCOM、ソ連崩壊、地下鉄サリン、長官狙撃……。 それらの事件には、警察内の様々な思惑、腐敗、外部からの圧力などが複雑に絡み合っていた――。 圧倒的スケールで激動の時代の暗闘を炙り出す、前人未踏の警察大河ミステリー!
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【読書日記3/19’】凍てつく太陽@葉真中顕 [読書日記]

葉真中顕著「凍てつく太陽」を読了。
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いやー平成が終わろうとしている時に、この内容は凄い。いや、やばいかも。
時は昭和20年終戦間際。北海道室蘭で日本人、朝鮮民族、アイヌとそれぞれの血を継ぐ人物が登場。
メインプロットは大日本帝国vsアイヌと朝鮮民族。国並びに個人の関係、生き方を大日本帝国陸軍の軍事秘密「カンナムカイ」を巡り壮大なヒューマンドラマに仕上がっています。
改めて、国と民族を考えさせられた作品でした。
ただ、結末はちょっと寂しかったですが・・・

内容:昭和二十年―終戦間際の北海道・室蘭。逼迫した戦況を一変させるという陸軍の軍事機密「カンナカムイ」をめぐり、軍需工場の関係者が次々と毒殺される。アイヌ出身の特高刑事・日崎八尋は、「拷問王」の異名を持つ先輩刑事の三影らとともに捜査に加わることになるが、事件の背後で暗躍する者たちに翻弄されてゆく。陰謀渦巻く北の大地で、八尋は特高刑事としての「己の使命」を全うできるのか―。民族とは何か、国家とは何か、人間とは何か。魂に突き刺さる、骨太のエンターテイメント!

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【読書日記2/19’】そしてミランダを殺す@ピーター・スワンソン [読書日記]

ピーター・スワンソン著「そしてミランダを殺す」を読了。
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テッドは空港のバーで偶然知り合った美女リリーに、浮気をしている妻ミランダを「殺したい」と口走ったことから物語は始まります。
なんかどこかで見た映画のようなプロローグですが、まさにヒッチコックの映画を観ているような錯覚に陥ってしまうほど、プロットがしかっりしていて読み応えがありました。
しかも、登場人物がそれぞれ一人称で語らせて章を終えると、他の人物が語り始めるというユニークな手法が斬新で興味を惹きましたね。
ただ、途中から結末が予想できてしまうのが残念でしたが、それもまた映画のラストっぽくて個人的にはOKでした。

あらすじ:読者・書評家が大絶賛! 予測不可能な殺人計画の行方は!? ある日、ヒースロー空港のバーで、離陸までの時間をつぶしていたテッドは、見知らぬ美女リリーに声をかけられる。彼は酔った勢いで、1週間前に妻のミランダの浮気を知ったことを話し、冗談半分で「妻を殺したい」と漏らす。話を聞いたリリーは、ミランダは殺されて当然と断じ、殺人を正当化する独自の理論を展開してテッドの妻殺害への協力を申し出る。だがふたりの殺人計画が具体化され、決行の日が近づいたとき、予想外の事件が起こり……。4人の男女のモノローグで、殺す者と殺される者、追う者と追われる者の攻防が語られるスリリングな快作!
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【読書日記1/19’】歪んだ波紋@塩田武士 [読書日記]

2019年の一冊目は塩田武士著「歪んだ波紋」。
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前作「罪の声」が18万部のベストセラーとなり、一躍人気作家になった塩田武士。
ニューエイジの社会派と呼ばれる彼が今回テーマに選んだのは「誤報」。
「誤報」にまつわる5つの話が収録されています。
確かに今の世界はネットの発展に寄って色んなメディアから情報が発信されていますが、それが全て真実とは言えませんよね。
フェイク・ニュースで利益を得るもの、訂正されない情報、本当に謝らないメディア・・・
情報が溢れている今、真実の見極めや、発信・拡散する責任の重さを問う作品で、読み応えありました。

あらすじ:「誤報」にまつわる5つの物語。新聞、テレビ、週刊誌、ネットメディア―昭和が終わり、平成も終わる。気づけば私たちは、リアルもフェイクも混じった膨大な情報に囲まれていた。その混沌につけ込み、真実を歪ませて「革命」を企む“わるいやつら”が、この国で蠢いている。松本清張は「戦争」を背負って昭和を描いた。塩田武士は「情報」を背負い、平成と未来を描く。全日本人必読。背筋も凍る世界が見えてくる。
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【読書日記25/18’】昨日があるから明日がある@宮部みゆき [読書日記]

宮部みゆき著「昨日があるから明日がある」を読了。
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人気の杉村三郎シリーズ第5弾。宮部みゆきの作品の中でも好きなシリーズです。
本作は中編ものが3編収録されています。
杉村三郎は着手金5,000円で仕事を請ける私立探偵。
その内容は市井に住む人の身近な事件を解決すること。
けど、最初は身近ですがその深い闇をラストで暴くので読み応えはありますね。
以前、テレビドラマで杉村三郎を小泉孝太郎が演じていたので、そのイメージで読んでいると楽しいです。
2018年ラストを飾る一作でしたね。

内容:『希望荘』以来2年ぶりの杉村三郎シリーズ第5弾となります。中篇3本を収録する本書のテーマは、「杉村vs.〝ちょっと困った〟女たち」。自殺未遂をし消息を絶った主婦、訳ありの家庭の訳ありの新婦、自己中なシングルマザーを相手に、杉村が奮闘します。 「絶対零度」……杉村探偵事務所の10人目の依頼人は、50代半ばの品のいいご婦人だった。一昨年結婚した27歳の娘・優美が、自殺未遂をして入院ししてしまい、1ヵ月以上も面会ができまいままで、メールも繋がらないのだという。杉村は、陰惨な事件が起きていたことを突き止めるが……。 「華燭」……杉村は近所に住む小崎さんから、姪の結婚式に出席してほしいと頼まれる。小崎さんは妹(姪の母親)と絶縁していて欠席するため、中学2年生の娘・加奈に付き添ってほしいというわけだ。会場で杉村は、思わぬ事態に遭遇する……。 「昨日がなければ明日もない」……事務所兼自宅の大家である竹中家の関係で、29歳の朽田美姫からの相談を受けることになった。「子供の命がかかっている」問題だという。美姫は16歳で最初の子(女の子)を産み、別の男性との間に6歳の男の子がいて、しかも今は、別の〝彼〟と一緒に暮らしているという奔放な女性であった……。

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【読書日記24/18’】任務の終わり@スティーヴン・キング [読書日記]

スティーヴン・キング著「任務の終わり」上下巻を読了。
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スティーヴン・キングの著書には当たり外れというか、一気読みさせる作品と諦め~本になる作品に分かれることが個人的によくあります。
この「ミスター・メルセデス」三部作は前者のほう。一気読みさせる作品です。
ただし、テイストは前2作と幾分違います。前2作はミステリー要素が高かったですが、本作はホラーそして超常現象的な要素が多く入っていて、ここにキングあり!という作品でありました。
これで、このシリーズは完結ですが、まだまだ執筆活動旺盛なキング。次の出版が楽しみですね。

内容:エドガー賞受賞作『ミスター・メルセデス』にはじまる3部作完結。 メルセデス事件の生存者たちが次々に自殺を遂げる。 退職刑事ホッジズ、底知れぬ悪意の迷宮へ―― キングにしか書けない徹夜ミステリーの開幕。 6年前に暴走車を駆って大量殺人を犯した男、ブレイディは、いま脳神経科クリニックに入院していた。第二の事件を起こす直前で捕らえられたブレイディは、その際に脳に負った重傷による後遺症で、意思疎通も困難な状態にあった。だが、その周囲で怪事が頻々と発生する。看護師、師長、主治医……いったい何が起きているのか? 一方、相棒のホリーとともに探偵社を営む退職刑事ホッジズのもとに、現役時代にコンビを組んでいたハントリー刑事から、ある事件の現場に来てほしいという連絡が入った。事件は無理心中だった。6年前に起きた暴走車による大量殺傷事件で重篤な後遺症を負った娘を、母親が殺害後に自殺したものとみられた。だがホッジズとホリーは現場に違和感を感じる。やがてふたりは少し前にも6年前の事件の生存者が心中していたことを突き止める。これは単なる偶然なのか? 傑作『ミスター・メルセデス』でホッジズと死闘を演じた〝メルセデス・キラー〟が、いま静かに動き出す。恐怖の帝王がミステリーに挑んだ三部作完結編、得体の知れぬ悪意が不気味な胎動をはじめる前半戦がここに開始される!

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